THE KIYOSHI HAYAKAWA FOUNDATION

理事長の挨拶

早川書房創始者 早川清 財団理事長 早川浩

 早川書房の創始者で前会長、早川清は、1945年8月15日に社を興し、演劇雑誌『悲劇喜劇』を創刊、以後、演劇書並びに海外文学の翻訳出版に心血を注いできました。その理念は国内外の演劇文化の向上に寄与すること、優れた海外文学の翻訳による日本への紹介と普及に専心しました。

 国際化が急速に進み、海外との文化交流と日本文化の向上がますます重要になった今日、私たちは前会長の理念を社会事業として発展させる必要性を痛感しました。よって海外文学に基づいた舞台芸術活動、文学作品の翻訳及び海外文学の研究への顕彰・助成とライブラリーの開設、視覚障害者等の読書活動への支援のために、本財団を設立いたしました。

 当財団の事業内容である翻訳文化の向上と、エンターテインメント文学の翻訳・研究活動に対する顕彰と助成は他の財団には見られないものです。とりわけ翻訳された海外文学や戯曲を視覚障害者に提供する事業は私たちの重要な活動です。

 三万冊を超える海外作品の原書と厖大な「野田昌宏文庫」の蔵書は比類ないもので、翻訳文化の研究者にとっては貴重な資料になるでしょう。