THE KIYOSHI HAYAKAWA FOUNDATION

第八回アガサ・クリスティー賞贈賞式を開催

2018年11月19日、明治記念館・曙の間において、第八回アガサ・クリスティー賞の贈賞式、祝賀会を開催しました。
本年度はオーガニックゆうきさんの『入れ子の水は月に轢かれ』が大賞に選ばれました。

贈賞に先立ち選考員を代表して文芸評論家の北上次郎さんが講評を述べました。
オーガニックさんが昨年度も最終選考に残りながら、荒削り故に受賞を逃したことに触れ、「あれから1年経って実に逞しくなって帰ってきた」と受賞作を評価、「新人賞の選考とは作家の未来を買うことだ」と受賞者の今後の活躍を力強く後押しする講評となりました。

受賞後マイクの前に立ったオーガニックさんは、北上選考員の講評を聞いた上で、「私は自分自身にあまり自信のない性格でしたが、もっと自分の伸び代の可能性を期待しても良いのかな、という気持ちになれました」と、受賞の喜びを語り、「これから3作目を書くにあたって、もっともっと自分が書きたいこと、そして、人に訴えたいことの幅を広げることができたらという思いになれました」と、創作活動への決意を新たにしていました。

その後、14年ぶりの新作「それまでの明日」を今春発表した、直木賞作家の原尞氏の乾杯で祝賀会が始まり、受賞者、関係者が和やかに交流する場となりました。

又、贈賞式にあたり、協力企業の英国アガサ・クリスティー社会長で、アガサ・クリスティーの曾孫であるジェイムズ・プリチャード氏より、今年も次のようにお祝いのメッセージが届きました。

アガサ・クリスティー賞は第8回を迎えます。長年の友好関係にある早川書房・早川清文学振興財団とともに、日本の新たな才能を祝福できることは私にとって望外の喜びであり名誉です。
『入れ子の水は月に轢かれ』で大賞を受賞したオーガニックゆうきさんには心からお祝い申し上げます。若く前途有望な新人を表彰することができ大変嬉しく思います。
出席がかなわず残念ですが、ご参集の皆様、どうぞ最後までごゆっくりとお楽しみください。