THE KIYOSHI HAYAKAWA FOUNDATION

第十回アガサ・クリスティー賞選考結果

8月25日(火)、早川書房に於いて、第十回アガサ・クリスティー賞の最終選考会が、北上次郎氏、鴻巣友季子氏、清水直樹・ミステリマガジン編集長の3名により行なわれ、協議の結果、『地べたを旅立つ』(そえだ 信)を大賞に、『ミゼレーレ・メイ・デウス』(宮園 ありあ)を優秀賞に決定いたしました。

大 賞/そえだ 信『地べたを旅立つ』
優秀賞/宮園 ありあ『ミゼレーレ・メイ・デウス』

詳しい選考過程、選評は追って当ホームページに掲載いたします。

<『地べたを旅立つ』あらすじ>
刑事課勤務の勢太は小樽市で交通事故に遭い、目覚めると――ロボット掃除機となっていた……こんな姿になっても、義父からDVを受けている姪を、護らなければいけない! 卓抜な着想の掃除機ミステリ。

<受賞者紹介>
そえだ 信(そえだ・しん)
生年非公表。北海道在住。

<『ミゼレーレ・メイ・デウス』あらすじ>
18世紀フランス――パリ・オペラ座演出家の殺害現場に残された血の伝言と遺体の手に握られた聖書の謎に、公妃と軍人が挑む。歴史の光と闇を描き出した重厚なミステリ。

<受賞者紹介>
宮園 ありあ(みやぞの・ありあ)
1968年生まれ。千葉県在住。

アガサクリスティー賞

悲劇喜劇賞

早川ライブラリー 野田昌宏文庫

小鷹信光文庫 ヴィンテージペイパーバックス