THE KIYOSHI HAYAKAWA FOUNDATION

第六回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞選考結果

2019年1月17日(木)に第六回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の選考会が行われ、受賞作が『消えていくなら朝』に決定しました。
本賞は選考委員と批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰するもので、受賞作はその年の中から1作品にあたえられます。受賞作には正賞として演劇雑誌「悲劇喜劇」に因んだ賞牌、副賞100万円が贈られます。
3月29日(金)に東京・信濃町の明治記念館にて贈賞式を行ないます。詳しい選考過程の採録、選考委員それぞれが推薦する作品の劇評を「悲劇喜劇」5月号(4月5日発売)に掲載します。

■受賞作の紹介

(主催=新国立劇場)

 

消えていくなら朝


(手前)鈴木浩介(奥)高橋長英
撮影:谷古宇正彦

本作は新国立劇場開場20周年記念として、また宮田慶子芸術監督が任期最後の演目として、蓬莱竜太氏が書き下ろした家族劇です。現在の「家族」のありよう、あるいは「演劇の社会的地位」を、「私戯曲」の手法で問うています。
家族と疎遠の作家である定男は、五年ぶりに帰省する。作家として成功をおさめている定男であったが、誰もその話に触れようとしない。むしろその話を避けている。家族は定男の仕事に良い印象を持っていないのだ。定男は切り出す。
「……今度の新作は、この家族をありのままに描いてみようと思うんだ」
家族とは、仕事とは、表現とは、人生とは、愛とは、幸福とは、親とは、子とは、様々な議論の火ぶたが切って落とされた。 本音をぶつけあった先、その家族に何が起こるのか。何が残るのか。

作=蓬莱竜太/演出=宮田慶子/出演=鈴木浩介、山中崇、高野志穂、吉(正しくは「土」の下に「口」、「つちよし」)野実紗、梅沢昌代、高橋長英/美術=池田ともゆき/照明=中川隆一/音響=上田好生/衣裳=髙木阿友子/ヘアメイク=川端富生/演出助手=渡邊千穂/舞台監督=澁谷壽久/演出部=竹内章子、小島恵三子、宇野圭一/映像製作=冨田中理/ヘアメイク=中本知佐/プロンプ=堀元宗一朗/大道具=俳優座劇場、石元俊二/小道具=高津装飾美術、中村エリト/衣裳製作=遠藤美南、清水ゆき/衣裳協力meadow、grapefruit moon/映像=インターナショナルクリエイティブ、神守陽介/制作助手=いとうちえ/制作=重田知子/プロデューサー=茂木令子/芸術監督=宮田慶子/主催=新国立劇場

アガサクリスティー賞

悲劇喜劇賞

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