
第九回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞選考結果
2022年1月11日(火)に第九回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の選考会が鹿島 茂、杉山 弘、辻原 登、濱田元子の4氏により行われ、風姿花伝プロデュース『ダウト 〜疑いについての寓話』に決定しました。
本賞は選考委員と批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰するもので、受賞作はその年の中から1作品にあたえられます。受賞作には正賞として演劇雑誌「悲劇喜劇」に因んだ賞牌、副賞100万円が贈られます。
3月28日(月)に贈賞式を行ないます。詳しい選考過程の採録、選考委員それぞれが推薦する作品の劇評を「悲劇喜劇」5月号(4月7日一般発売)及び、当財団ホームページに掲載します。
■受賞作の紹介
風姿花伝プロデュース
ダウト 〜疑いについての寓話
撮影:沖美帆
1964年のN・Yブロンクスにあるミッション・スクールを舞台に、厳格な校長シスター・アロイシスが、思慮深いフリン神父と学校初の黒人男子生徒との間に抱いた、ある「疑い」をめぐって繰り広げられる緊迫した濃密な会話劇。
客席数100席ほどの小劇場「シアター風姿花伝」の支配人でもあり女優の那須佐代子が手掛けるプロデュース作品。翻訳と演出を手掛けるのはリアルで緻密な人物描写を得意する小川絵梨子。
■作家紹介
アメリカの作家ジョン・パトリック・シャンリィによる2004年発表の作品。同年ブロードウェイにて初演され、ストレートプレイとしては異例の一年以上のロングラン上演を記録し、ピューリッツァー賞、トニー賞最優秀賞など数多くの演劇賞を受賞。2008年には、作家自身の脚色・監督にて、メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマンの出演で映画化もされている。
■公演情報
翻訳・演出/小川絵梨子 作/ジョン・パトリック・シャンリィ
出演/亀田佳明、伊勢佳世、津田真澄、那須佐代子 美術/小倉奈穂 照明/松本大介 音響/加藤 温 衣裳/原 まさみ ヘアメイク/鎌田直樹
演出助手/稲葉賀恵 演出部/黒崎花梨 舞台監督/梅畑千春
宣伝美術/チャーハン・ラモーン 絵画提供/佐和子 WEB/小林タクシー 票券/北澤芙未子 制作/斎藤努・加藤恵梨花
風姿花伝スタッフ/中山大豪 プロデューサー/那須佐代子
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