第九回アガサ・クリスティー賞選考結果
7月5日(金)、早川書房に於いて、第9回アガサ・クリスティー賞の最終選考会が、北上次郎氏、鴻巣友季子氏、藤田宜永氏、清水直樹・ミステリマガジン編集長の4名により行なわれ、協議の結果、『月よりの代弁者』(穂波了)と『それ以上でも、それ以下でもない』(折輝真透)の二作品が大賞受賞作に決定しました。
穂波 了『月よりの代弁者』
折輝 真透『それ以上でも、それ以下でもない』
贈賞式は11月22日(金)に東京・信濃町の明治記念館にて執り行なわれます。また、詳しい選考過程、選評は追って当ホームページに掲載いたします。
<『月よりの代弁者』あらすじ>
月面でミッションに臨む宇宙飛行士が月の裏側で変死を遂げた。その遺体には未知のウィルスが取り付いていた。やがて遺体をのせた宇宙船は帰還途中、制御不能に。地球へと落下し、地上の人々は感染パニックの脅威にさらされ……
<受賞者紹介>
穂波 了(ほなみ・りょう)
1980年5月31日生まれ。千葉県在住。
<『それ以上でも、それ以下でもない』あらすじ>
1940年、パリが陥落し、ナチスによるレジスタンス狩りが進む中、フランス中西部のサン=トルワンでは、かくまっていた男が殺される事件が起こる。はたして村人が殺したのか? 村の神父は疑問を抱えながらも行動を開始する。だが、ナチスの脅威は隣町まで迫っていた……
<受賞者紹介>
折輝 真透(おりてる・まとう)
生年月日非公表。東京都在住。著書に『マーチング・ウィズ・ゾンビーズ』(2019年/第4回ジャンプホラー小説大賞金賞)
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