THE KIYOSHI HAYAKAWA FOUNDATION

第十回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞選考結果

2023年1月13日(金)に第十回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の選考会が鹿島 茂、杉山 弘、辻原 登、濱田元子の4氏により行われ、『カタブイ、1972』に決定しました。

本賞は選考委員と批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰するもので、受賞作はその年のなかから1作品にあたえられます。受賞作には正賞として演劇雑誌「悲劇喜劇」に因んだ賞牌、副賞100万円が贈られます。

3月31日(金)に贈賞式を行ないます。詳しい選考過程の採録、各選考委員が推薦する作品の劇評を「悲劇喜劇」5月号(4月7日一般発売)及び、当財団ホームページに掲載します。

 

■受賞作の紹介

 

エーシーオー沖縄・名取事務所 共同制作

カタブイ、1972

撮影:坂内太

 

1972年、復帰を迎えようとする沖縄を舞台に描く、ある家族の物語。

タクシー運転手をしながらサトウキビ農家を営む波平誠治は、たまたま乗せた客をわが家へ招き、サトウキビの収穫を手伝ってもらうことにする。娘夫婦、孫娘は戸惑いを隠せない。人との距離、日本への復帰、家族であっても思いはバラバラで、伝えることもままならない。

エーシーオー沖縄が沖縄本土復帰50年企画として展開しているシリーズの第5弾。エーシーオー沖縄と名取事務所が共同制作する3部作の第1弾「カタブイ、1972」。

■公演情報

脚本・演出/内藤裕子 出演/田代隆秀、馬渡亜樹、当銘由亮、古謝渚、増田あかね、山田定世 舞台美術デザイン/吉野章弘 照明/佐々木真喜子 音響/穴沢淳 衣裳/樋口藍 演出助手/鍋嶋大輔 舞台監督/猪股孝之 イラスト/伊波二郎 宣伝デザイン/小田善久 企画制作/下山久、名取敏行 制作《沖縄》/大城安恵、友利奈緒子、比嘉千賀子、橋本聡 制作《東京》/栗原暢隆、松井伸子 舞台手話通訳/南瑠霞ほか(手話あいらんど) プロデューサー/下山久、名取敏行

アガサクリスティー賞

悲劇喜劇賞

早川ライブラリー 野田昌宏文庫

小鷹信光文庫 ヴィンテージペイパーバックス